【大分虎屋】伝統の油揚げ造り③by三代目とら吉

油揚げ造りのための豆乳

豆腐用の豆乳とは違って、油揚げ用の豆乳は薄いです。

とても飲めるものではありません。

そういうと語弊がありますが、まあ不味いです。

それはさておき、やっとのことで出来上がった豆乳ですが

絞り機を通して、おからを分離するだけですので難しいことはありません。

気を抜いても大丈夫ですから、いろいろと考えています。


例えば、油揚げ造りとは今日は脱線しますが

地元のスーパーマーケットの話…

私の地元は人口2万人の小さな町です。

けれども、ドラッグストアや中規模スーパーなど6件が

ひしめき合っています。

決して勝利のない戦いをずっと続けています。

安売り競争ですね。

しかしながら、いまやそれは当たり前になっています。

豆腐一丁20円も見慣れてしまいました。

そのせいもあって、地元の豆腐屋さんは勝負になりません。

だから私の町の6件のスーパーには地元の豆腐はほとんど手に入りません。

実は、20年前スーパーマーケット相手の商売が

大部分を占めていた時期がありました。

「スーパーマーケット様」時代でしたから散々な要求を飲まされてきました。

例えば

神様「特売するから、一丁、1円で千丁お願いね」

私「それは、さすがにご勘弁を…」

神様「じゃあ、もう取引やめる?」

私「…わかしました」

こちら側の弱みを最大限に活用してくれました…

よく「そんな取引止めればいいでしょう!」って聞きます。

その通りです。

一刻も早くやめるべきです。

誰だって分かっています。

どうしてやめないのか?

売り上げが必要だからです。

要は自転車操業ですね。

おそらくは、みなさんそういう事なんです。

私はその地獄から運よく逃れることが出来ました。

それは、家族の力のおかげです。

いろいろな方法で、売り場を構築しました。

結果としてスーパーに頼らなくて大丈夫となりました。

今でも、どの業界でも下請けの方は

とても理不尽な要求を呑んでいると思います。

テレビやインターネットニュースで報道されている記事は

ほんの表面部分です。

コンビニやもやし業者、最近では金型業者さんですか…

読むたびにウンザリしますが、仕方のないことなんでしょう。

資本主義とは、そういうものですね。

持ってるもん勝ちです。

しかし、一体だれが幸せになるんでしょうか?
私にはよくわかりませんね。

そうそう、最近ですが県外にいくことが結構ありましたが

驚くのは北から南まで

大きな駅に出店している業者さんが同じってことです。

まあ、テンション下がりますね。

勘弁してほしいです。

今日は、愚痴で終わりましょう。


[ジェーン・スー 相談は踊る を聴きながら…]



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